改修前
改修後
J University Library
大学の図書館の1フロア改修計画
これまで、従来の書籍を読むという機能に限られていた本改修空間を学生がアウトプットを行えるアクティブラーニングの場としての空間に改修した。
既存の建築空間の魅力を最大限発揮させる
本計画のフロアから書籍数が減ったことから、元々の建築の魅力としていた大きな開口部を最大限に活かす改修計画を検討した。全ての家具を目線より低い高さに抑え空間のどの場所からも全体を見渡せ、四方にある窓を通して外の緑まで視線が通る。
そうすることで建物外部からも図書館の視認性が上がり、より多くの学生の利用へと繋がる。
緩やかに繋がりながらも求心性のある空間
これまで、単調に本棚が並び均一的な空間であった改修エリアを、中央に可変的に利用できる円形のオープンディスカッションスペースを計画し照明やカーテン、家具や仕上げといったインテリア的要素で緩やかに空間を浮かび上がらせ中央に人が集う求心性のある計画とした。
そのことで空間の中で強弱が生まれその他の書架エリアやグループディスカッションエリアも空間を仕切ることなく属性を棲み分ける計画とした。
居場所と発信の場の共存
大学のイントロダクションとしても機能する図書館の1階という属性から、本大学のPRとしての展示空間と学生の日々の利用での様々な居場所の創出の両方が共存できる計画とした。
仕上げや家具を切り替えることで魅せる空間としての演出と、ゆっくりと雑誌を閲覧したりディスカッションを行える空間の設えの両方を1つの大きな空間の中で互いに心地よい距離となるよう意識した。
これから上階も段階的に更新されてく中で本改修フロアが図書館の中心として学生に開かれた人の集う場となることを目指した。
type. Library
location. Kanagawa
date. 2023.4
size. 642.23㎡
photo. Kenta Hasegawa